3月の新刊:場所《フィクションのエル・ドラード》
2017年 3月 21日
場所
《フィクションのエル・ドラード》
マリオ・レブレーロ(著)
寺尾隆吉(訳)
判型:四六判上製
頁数:192頁
定価:2200円+税
ISBN:978-4-89176-963-5 C0397
装幀:宗利淳一
4月5日頃発売!
ユーモアとファンタジー、窒息寸前のカフカ的雰囲気、フロイトとリチャード・レスターの痕跡、絶頂期のチャンドラー的香り、ガルデルとタンゴの哀愁、不眠症の不安、そしてオネッティの落ち着きを注ぎ込んだ作品だ。(フリオ・リャマサーレス)
目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった……
見ず知らずの部屋で目覚めた男は、そこから脱出しようと試みるも、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかり。食事もあり、ベットもあり、ときに言葉の通じない人間とも出逢う迷宮のような《場所》を彷徨するうちに、男は悪夢のような数々の場面に立ち会ってゆく……
「集合的無意識」に触発された夢幻的な世界を描き、カルト的な人気を誇るウルグアイの異才レブレーロの代表作。
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