6月の新刊:『ドングリトプスとマックロサウルス』

2012年 6月 5日

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中川淳
A4判上製32頁/定価=1500円+税
ISBN 978-4-89176-911-6 C8795 6月5日発売




小社から新たな絵本が刊行されます!

えんぴつでこすりだした まっくらなほらあな。
そこにすんでいたのは……?
ぼくといぬのブッチ そして
コラージュのきょうりゅう ドングリトプスと
フロッタージュのきょうりゅう マックロサウルスの
たのしい いちにち。


コラージュやフロッタージュといった
かんたんな絵画の技法を使って生まれる、
ファンタジーと冒険心あふれるものがたり。

絵を描く楽しみを知り、空想力を育みます。
幼児〜小学校低学年向き
(もちろん大人が読んでも楽しめます)




既刊 好評発売中

『オテサーネク』
エヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー作/矢川澄子訳
A4判オールカラー30頁/1600円+税

『海辺のネコ』
A・ウサキェヴィチ作 A・オチコ絵/渡辺克義訳
B5判オールカラー63頁/1800円+税

『絵本の子どもたち——14人の絵本作家の世界』
寺村摩耶子
A5判上製320頁+カラー口絵8頁/定価3500円+税

 

6月の新刊:『はまむぎ』

2012年 6月 4日

rqefbc8fe381afe381bee38280e3818e_coverレーモン・クノー・コレクション1

はまむぎ

久保昭博訳
4/6判上製376頁/定価3200円+税
ISBN978-4-89176-861-4  C0397  6月15日頃発売!



ゴム製のアヒルから始まる、田舎町での陰謀譚

銀行員マルセルは、たまたま立ち寄った場末のフライドポテト屋で、
ガラクタ屋の老人と出会う。物をもたないことの幸せを語る
その貧しい老人の家には、彼が決して手放そうとしない謎の青い扉があり、
町ではそれをめぐって、ある噂が囁かれはじめる……。
バタイユやデスノスが、ただこの作品を讃えんがために、
ドゥマゴ賞を創設することとなった、クノーの第1作にして代表作。


おまたせしました!
日本ウリポ史上、最大の新シリーズ、第7回配本!

 

5月の新刊:『ナチスのキッチン』

2012年 5月 18日

nazi_kitchenナチスのキッチン 「食べること」の環境史

藤原辰史
四六判上製456頁/定価 4000円+税
ISBN 978-4-89176-900-0 C0022 5月31日発売


ヒトラーから《食》を奪還せよ!

いま、もっとも重要な《食》と《エネルギー》の問題を
ファシズムの視座から考える出色の1冊!


ナチスによる空前の支配体制下で、
人間と食をめぐる関係には何が生じたのか?
システムキッチン、家事労働から、食材、
そしてエネルギーにいたるまで、
台所という《戦場》の超克を試みた、
来るべき時代への《希望の原理》。
新発見の事実や貴重なレシピをはじめ、
未刊行資料・図版などを多数収録。

《どうして、「食べること」はここまで衰微して
しまったのだろうか。どうして、強制収容所という
私たちの生活世界からもっとも遠いところの現象が、
こんなにもリアルに感じられるのだろうか?
——これは、端的に言ってしまえば、
この世界が、ナチズムと陸続きだからである》



目次—————

序章 台所の環境思想史
歴史の基層としての台所/テイラー・システムとナチズム/台所の変革者たち
台所をどうとらえるか――定義とアングル

第1章 台所空間の「工場」化  建築課題としての台所
ドイツ台所小史/ドイツ台所外史/第一次世界大戦の衝撃/
フランクフルト・キッチン/考えるキッチン/ナチス・キッチン?/
労働者約一名の「工場」

第2章 調理道具のテクノロジー化  市場としての台所

電化される家族愛/台所道具の進歩の背景/マニュアル化する台所仕事
市場化する家事/報酬なきテイラー主義の果てに

第3章 家政学の挑戦
家政学とは何か/家政学の根本問題/家政学の可能性と限界
家政学のナチ化/家政学の戦時体制化/家政学が台所に与えた影響

第4章 レシピの思想史
ドイツ・レシピ少史/読み継がれる料理本/企業のレシピ/
栄養素に還元される料理

第5章 台所のナチ化  テイラー主義の果てに
台所からみたナチズム/「第二の性」の戦場/「主婦のヒエラルキー」の形成/
無駄なくせ闘争/残飯で豚を育てる/食の公共化の帰結

終章 来たるべき台所のために
労働空間、生態空間、信仰の場/台所の改革者たちとナチズム/
ナチスのキッチンを超えて

「食べること」の救出に向けて  あとがきにかえて

付録1 ベストセラーの料理本
付録2 ダヴィディス著『実用的料理本』の版別レシピ構成
付録3 ハーン著『実用的料理本』の版別レシピ構成

註/参考文献/人名索引

———-

■刊行記念イベント開催!

藤原辰史著『ナチスのキッチン』(水声社)刊行記念

「食べること」から見るファシズム

■藤原辰史(東京大講師)× 山室信一(京都大教授)

■2012年5月31日(木) 19:30〜

■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて→(

■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)

■入場料 1000円 (ドリンク付)

■お問い合わせ 池袋本店 TEL03-5956-6111

 

5月の新刊:『FBI vs ジーン・セバーグ』

2012年 4月 28日

fbi_sebergFBI vs  ジーン・セバーグ——消されたヒロイン

ジーン・ラッセル・ラーソン+ギャリー・マッギー
石崎一樹訳
四六判並製288頁+別丁図版8頁/定価 2500円+税
ISBN 978-4-89176-901-7 C0074 5月11日頃発売



ヌーヴェルヴァーグのトップ女優は、

「政治」に謀殺されたのか?

FBIの秘蔵資料や関係者の証言を駆使して、
個人と国家権力の相剋を描く、迫真のドキュメント。


世界が激しく揺り動いた60年代末、
ブラックパンサーとFBI=J・エドガーとの
激しい政治闘争の渦中を生きた
ジーン・セバーグの後半生に焦点を絞り、
多くの資料によってその生き様を浮き彫りにする。

[目次]

イントロダクション

第1章
ジーン・セバーグという神秘

第2章 ブラック・パンサー

第3章 フーヴァー、FBI、コインテルプロ

第4章 セバーグ、1968年—1969年

第5章 セバーグ、1970年1月—8月

第6章 セバーグ、1970年8月—12月

第7章 セバーグ、1971年—1980年

第8章 ハリウッド、メディア、そしてFBI

エピローグ

付録1 AIM報告
付録2 FBIへのインタビュー
付録3 FBI文書
参考文献

訳者あとがき

—–
[既刊好評発売中!]

seberg_coverジーン・セバーグ

ギャリー・マッギー 石崎一樹訳
四六版並製/2段組452ページ/定価3500円+税
ISBN 978-4-89176-820-1 好評発売中!

 

5月の新刊:中村真一郎関連書2冊

2012年 4月 27日

戦後文学に大きな足跡を残した作家、
中村真一郎にまつわる書籍を2冊同時に刊行いたします。

中村日記ジャケ入稿直し『中村真一郎 青春日記』

池内輝雄・傳馬義澄 編
翻刻=荒川澄子・安西晋二・石井佑佳・岡崎直也・河合恒・北原泰邦
A5判上製402頁/定価=5000円+税
ISBN 978-4-89176-908-6 C0095 5月11日頃発売予定


彷徨する魂。若き日の読書と交友

のちに《戦後派》の小説家、批評家、詩人として知られることになる
著者の筐底に秘められてきた旧制高校時代の膨大な日記の完全翻刻版
莫大な量の読書ノートにして福永武彦らとの交遊録でもある。
中村真一郎研究のみならず、近現代文学史を考えるうえで第一級資料

中村真一郎コレクション
既刊好評発売中(いずれも税抜き)

城北綺譚   1800円
日本古典にみる性と愛   2500円
全ての人は過ぎて行く  3000円






e6898be5b8967cover『中村真一郎手帖7』

中村真一郎の会 編
A5判並製143頁/定価=1000円+税
ISBN 978-4-89176-910-9 C0091 5月11日頃発売予定




人間中村真一郎をめぐる唯一の個人研究誌、第7号

今号は同時刊行される『中村真一郎 青春日記』(上掲)を特集。
若き日の中村真一郎が綴り続けた「日記」を、
気鋭の研究者たちが読解する。
中村真一郎に親炙した友人・知人による寄稿も併録。

[目次]
丸谷才一「中村真一郎の功績」
鈴木貞美「中村真一郎『青春日記』に寄せて」
安西晋二「習作期の中村真一郎——「向陵時報」掲載作品と創作意識」
岡崎直也「『中村真一郎 青春日記』にみる〈小説の方法〉」
石井佑佳「日記に見る中村真一郎と横光利一」
富士川義之「中村真一郎とヘンリー・ジェイムズ」
井上隆史「『潮騒』と『モスラ』」

〔講演〕
山崎剛太郎「在りし日の我が友 中村真一郎」

〔中村真一郎さんのこと〕
川崎浹「フランスの車旅」
十河清 「先生の思い出」
片岡貞治「中村真一郎先生の想い出」
松岡みどり「中村真一郎先生との思い出」
岩崎信子「中村真一郎さんと「かるいさわいろ」」

〔連載〕
小林宣之「中村真一郎に甦るネルヴァル——女優の問題(一)」
木島佐一「豪徳寺二丁目猫屋敷(6)」





[中村真一郎の会 第7回総会のお知らせ]

来たる4月28日(土)、中村真一郎の会の第7回総会が開催されます。
一般の方のご来場も大歓迎です。ふるって足をお運びください。


場所:明治大学駿河台校舎(リバティタワー11階、1116番教室)

入場料:会員=無料、一般1000円

15:30〜 総会
15:45〜 記念講演

池内輝雄(近代文学研究)/『中村真一郎 青春日記』について

辻井 喬(作家・詩人)/消えた文人の面影

・生前の中村真一郎が出演したNHK-TV(人間大学)を上映(30分)

 

5月の新刊:『フィルム・スタディーズ』

2012年 4月 26日

e38395e382a3e383abe383a0e383bbe382b9e382bfe38387e382a3e383bce382ba_coverフィルム・スタディーズ――社会的実践としての映画

グレアム・ターナー 松田憲次郎訳

A5判上製288頁/定価=2800円+税
ISBN 978-4-89176-905-5 C0074 5月8日頃発売予定



ハリウッド映画はこう読め!

これ一冊で映画を読むための〈理論〉から〈歴史〉,
また理解を深める〈映画用語〉までくまなくフォロー。
英語圏で版を重ね, 長らくテキストとして使われてきた
定評ある入門書。映画を深めるための必読書!


目次

序文

序論

第一章    映画産業
今日の映画/映画の確立/映画産業のアメリカ支配/新たな競争相手、新たな戦略、新たなハリウッド/スペクタクルVSストーリー

第二章    フィルム・スタディーズの歴史――第七芸術から社会的実践へ
初期美学的アプローチ/リアリズム・アプローチ/バザン/作家とジャンル/フィルム・スタディーズの制度化/社会的実践としての映画

第三章    映画言語
文化と言語/意味生成の実践としての映画/意味作用のシステム/映画を読む

第四章    映画における物語
物語の普遍性/物語の機能/構造主義と物語/コードと慣例/ジャンル/物語と語り

第五章    映画の観客
観客を特定する/スター/映画体験/映画観客と精神分析/観客の同一化/欲望とイメージ/観客、テクスト、意味/文化的アイデンティティ

第六章    映画、文化、イデオロギー
映画と国民文化/国民映画の例/テクストのなかのイデオロギー/イデオロギー分析の諸問題

第七章    応用
『明日に向かって撃て!』/『マドンナのスーザンを探して』/結論

参考文献一覧

人名・事項索引

映画題名索引


訳者あとがき

 

イベントのご案内

2012年 4月 26日

昨年2月に弊社で刊行し、ご好評をいただいております
『プルースト的絵画空間』の著者の真屋和子氏によって、
朝日カルチャーセンターにて同テーマの講座が行われます。

講座名:<プルースト的絵画>
日時:5/9, 5/30, 6/20 10:30-12:00
場所:朝日カルチャーセンター新宿教室
受講料(税込み):会員 8,820円/一般 10,710円

カリキュラム:
第1回 ターナーの風景画とエルスチール
第2回ラファエル前派とプルーストの「乙女たち」
第3回 ギュスターヴ=モローの「サロメ」をめぐって

詳細はこちら→

パワーポイントを使って、実際に美しい絵画の数々を
見ながらの講義とのことですので、知的好奇心を刺激される
ひとときとなること間違いなし!
本書をお買い求めいただいた方もそうでない方も、
ぜひぜひ足をお運びください。

 

4月の新刊:『動物とは「誰」か?』

2012年 4月 12日

animals_cover波戸岡景太

動物とは「誰」か?——文学・詩学・社会学との対話

エコクリティシズム・コレクション
四六判上製216頁/定価 2200円+税
ISBN 978-4-89176-907-9 C0095 4月25日頃発売予定
カバー彫刻=三沢厚彦


古川日出男、管啓次郎、大澤真幸

現在もっとも先鋭な3人の表現者との白熱の議論を通して浮かびあがる、
人間に限りなく身近で遠い他者=〈動物たち〉の仮象と本質。


古川日出男と語る、連作『ドッグマザー』にいたる軌跡。
管啓次郎と向き合う、《動物》という物語とそのゆくえ。
大澤真幸と考える、人間と動物を横断する究極の関係性。



目次

Ⅰ 動物論のための「アニマルズ」小論

Ⅱ 人間、この猟奇的なもの——社会学者、大澤真幸との対話

Ⅲ 擬態の文学——小説家、古川日出男との対話

Ⅳ 毛皮を脱いで走る犬——詩人、管啓次郎との対話

Ⅴ 私は「誰」を食べているのか——サリンジャーの短篇「フラニー」を誤読する

参考文献

あとがき

 

4月の新刊:『漱石の文法』

2012年 4月 12日

souseki_cover北川扶生子

漱石の文法

A5判上製288頁/定価 4000円+税
ISBN 978-4-89176-902-4 C0095 4月25日頃発売予定




近代日本文学は、どのようにして成立したのか?

19世紀末の日本語の根底的な変革期。
新たに出現する読者層を前に、
夏目漱石はどのようにして「世界」を獲得し、
「小説」というジャンルを切り拓いたのか?
気鋭の研究者が問う、漱石文学の新たな可能性。



目次

はじめに

第一章 書く読者たち

第二章 美文と恋愛

第三章 小説と恋愛

第四章 江戸とロンドンのあいだ

おわりに


参考文献
人名索引
事項索引

あとがき

 

トークイベントのお知らせ:藤原辰史『ナチスのキッチン』

2012年 4月 3日

いま黙々と編集作業中の 藤原辰史さん(東京大学)の労作、
『ナチスのキッチン—-「食べること」の環境史』の刊行を記念して、
書店イベントが決定しました。すでにアナウンスされている通り、
5月31日(木)に、ジュンク堂書店池袋本店 で開催されます。

対話者は、『キメラ』(中公新書)など、日本政治史の分野で
画期的な成果を挙げてこられた、山室信一さん(京都大学)です。
おふたりとも話し巧者なので、この時代の政治や文化にくわしい方も
そうでない方も、いまからスケジュールを空けておいてください!
(もちろん、当日、ふらっと立ち寄ってくださっても大歓迎です)。
くわしくは、リンク先のインフォメーションをご覧ください(→)。

なお、本書『ナチスのキッチン—-「食べること」の環境史』は、
有機農業、システムキッチン、食材からレシピや家事労働にいたるまで、
ナチスによるファシズム体制下の一時期に「台所」という現場に集中した、
「食」をめぐる多彩な問題を、現在に生きる、
わたしたち自身に投げかける、きわめて貴重な成果です。
「台所」が世界史を揺り動かしていることが実感できる一冊、ご期待ください!

—–
藤原辰史著『ナチスのキッチン』(水声社)刊行記念

「食べること」から見るファシズム


■2012年5月31日(木) 19:30~

■会場 ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェにて

■定員 40名(お電話又はご来店にてお申し込み先着順)

■入場料 1000円 (ドリンク付)

■受付 お電話又はご来店(1Fサービスカウンター)にて先着順に受付。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願いいたします。

お問い合わせ
池袋本店 TEL03-5956-6111

 

4月の新刊『ブルーノ・シュルツ』

2012年 3月 30日

bluno_cover加藤有子

ブルーノ・シュルツ——目から手へ

A5判上製376頁/定価=4800円+税
ISBN 978-4-89176-899-7 C0098 4月6日頃発売予定


ナチスに射殺されたポーランドの小説家/画家の全貌。

短篇集『肉桂色の店』、『砂時計の下のサナトリウム』、ガラス版画集
『偶像賛美の書』などをとおして、イメージ・言語のジャンルをこえた
表象へと向かう独自の世界観をトータルに捉える世界初のモノグラフィ。

*シュルツに関する最新の情報を盛り込んだ年表を収録。
*日本初公開の図版も多数掲載。


《「手」の制作による再現にとって、言語的要素と視覚的要素の区別は
二次的なものであり、現実/虚構の明確な区別も消滅する。目から手へ。
シュルツが手によって示す芸術制作は何かの模倣、再現ではなく、目と
手の分業によらない対象の提示である。》

 

受賞情報

2012年 3月 16日

去る3月15日付けで、第3回表象文化論学会賞が発表され、小社より
2011年6月に刊行された、鯖江秀樹さんの『イタリア・ファシズムの芸術政治』
奨励賞を受賞されました。鯖江さん、おめでとうございます!(詳細はこちら→

今年度は小社刊行物のうち、2011年1月に刊行された江村公さんの
『ロシア・アヴァンギャルドの世紀』も学会賞にノミネートされていましたが、
さすがに2冊同時受賞はなりませんでした……。
「鯖江さんの論考は、日本での先行研究が少ない貴重なお仕事ですし、
江村さんのロシア・アヴァンギャルド論も、近年では出色の成果です。
これら20世紀の芸術-政治運動のアポリアを再考するためにも、
ぜひ、2冊あわせて読んでいただけたら」と、
両方の編集を担当した、小社のSNは語っております。

また、第1回表象文化論学会賞 の際には、
乗松亨平さんの『リアリズムの条件』が、おなじく奨励賞を受賞しています。
今後もこのような栄えある場で評価していただけるような、
すぐれた書籍を刊行して参りたいと期しております。小社刊行物にご注目ください!



italiafascism_cover鯖江秀樹

イタリア・ファシズムの芸術政治

A5判上製276ページ/定価4000円+税
ISBN 978-4-89176-836-2   C0070 好評発売中



《ファシズモの芸術》とは何か?

政治権力による桎梏のもと、グラムシ、ゴベッティらの
卓抜な批評によって浮上するモダン・アートの可能性/不可能性を、
絵画・建築の豊富な実例を通して検証する。

【目次】

はじめに:「芸術政治」の展望と方法:アントニオ・グラムシに倣って
第1章:批評家と画家の行方:ピエロ・ゴベッティの絵画論
第2章:ファシズム芸術をめぐる葛藤:ジュゼッペ・ボッタイの文化政策論
第3章:美術史学の政治化:リオネッロ・ヴェントゥーリの美術論
第4章:批評と生への眼差し:エドアルド・ペルシコの建築批評論
第5章:ファシズム文化のための攻防:ジュゼッペ・ボッタイの芸術戦略論
おわりに:様式の不在から多面性へ


参考文献
図版一覧
あとがき

 

3月の新刊:『テクストの解釈学』

2012年 3月 16日

interpretation_cover松澤和宏編

テクストの解釈学

名古屋大学グローバルCOEプログラム

A5判上製444頁/定価=6000円+税
ISBN 978-4-89176-896-6 C0090 3月28頃発売予定



絶え間ない、解釈=自己理解の先鋭な試み


5年間にわたって展開されてきた名古屋大学文学研究科グローバルCOEプログラム
「テクスト布置の解釈学的研究と教育」の総括論文集!!

《思想, 歴史, 文学のどの領域でも, 文化的事象が生きた
有機的連関を保っている以上は, テクストの解釈を通した文化の理解は
細分化した専門の枠を超えざるを得ない〔……〕。
人文学の研究者に今日求められていることは, 各専門領域における
文化的テクストの解釈の営みを, アマチュアの批評精神を失うことなく,
解釈学的な理解の営みとして, 自覚的に深めていくということに,
ひとまずは帰着するのではないだろうか。》 (「前書き」より)

【目次】

前書き/松澤和宏

序——テクストの解釈学/松澤和宏

Ⅰ 哲学・思想
文字の誕生、テクストの功罪、解釈と探求の道——プラトン『パイドロス』における書き物批判をとおして/金山弥平
インド哲学におけるメタテクストの意味生成とコンテクスト/平野克典
『百科全書』における視点の概念と批評の問題/クレール・フォヴェルグ
ミシェル・フーコーにおける有限の解釈学的循環/重見晋也

Ⅱ 文学・言語学
エクリチュールの解釈学——森鷗外「舞姫」の改稿をめぐって/戸松泉
ファウスト的欲望の行方——三島由紀夫『豊饒の海』を読む/井上隆史
中国における西洋古典の受容——徐光啓とユークリッド『原論』の漢訳と解釈/小川正廣
パロディとテクスト布置解釈学——イギリス・ロマン主義時代の一例/大石和欣
パラテクストの生成と解釈——バルザック『人間喜劇』の「敷居」を読む/鎌田隆行
本居宣長のテニヲハ学/釘貫亨
山田孝雄『日本文法論』のテクスト布置/宮地朝子

Ⅲ 歴史学
解釈学と時間——歴史テクストの時間性/佐藤彰一
俗人を受取手とするメロヴィング朝の国王証書について/加納修
日本古代の寺院造営における帳簿の操作/古尾谷知浩
竹島/独島と石島の比定問題・再論/池内敏

後書き/松澤和宏

 

3月の新刊:『〈彼女〉という場所』

2012年 3月 14日

e5bdbce5a5b3e381a8e38184e38186e5a0b4e68980_cover永倉千夏子

〈彼女〉という場所——もうひとつのマラルメ伝

A5判上製792頁/定価=12,000円+税
ISBN 978-4-89176-840-9 C0098 3月24日頃発売



〈マラルメ後期〉の鍵をにぎる女(ミューズ)
メリー・ローランとは?
彼女との関係と作品とが二重に織りなす
偉大な詩人の文学的人生を縦横無尽に読み解く、
今後のマラルメ研究に欠かせない記念碑的大著。


●著者紹介
永倉千夏子(ながくらちかこ)
1961年、函館に生まれる。明治大学文学部仏文科卒。同大学大学院
博士後期課程満期退学。文学博士。現在、明治大学等非常勤講師。
専門は、マラルメを中心とする近代フランス文学および同時代のサロン文化史。
とりわけ音楽においてはベルカント・ソプラノとして演奏活動を行う
実践型研究者として知られている。訳書に以下のものがある。
ジャン=リュック・ステンメッツ『マラルメ伝——絶対と日々』(共訳、筑摩書房、2004年)
ジャン=ピエール・デュピュイ『チェルノブイリ ある科学哲学者の怒り』(明石書店、2012年)

 

3月の新刊:『人生の日曜日』

2012年 3月 13日

rqefbc8fsundeay_coverレーモン・クノー・コレクション9

人生の日曜日

芳川泰久訳
4/6判上製288頁/定価2500円+税
ISBN978-4-89176-869-0  C0397  3月27日頃発売!



道草だけが人生だ!

人はいいが、ぱっとしない二等兵ヴァランタン・ブリュは、
オールドミスで20も年上の小間物屋ジュリアに見初められ、結婚する。
誰とでもすぐにうち解け親密になれるブリュだったが、ひょんなことで
妻がこっそりやっていた奇妙な副業の代役をつとめる羽目になる……。

日本ウリポ史上、最大の新シリーズ、第六回配本!

 

3月の新刊:『六〇年代演劇再考』

2012年 3月 13日

angra_a5_cover_e69c80e7b582ol21岡室美奈子・梅山いつき編

六〇年代演劇

A5判上製288頁/定価3500円+税
ISBN978-4-89176-888-1  C0074  3月21日頃発売!



60年代劇とはなんだったのか。

アングラ演劇を支えたあの巨人たちと批評家たち、
そして後続の演劇人と関係者が一同に会し、
当時の躍動感を伝えつつ60年代の実態に迫る、決定的保存版!

唐十郎から
佐藤信
蜷川幸雄
別役実
横尾忠則
エレン・スチュワート
岡田利規
平田オリザ
宮沢章夫まで



目次

六〇年代演劇再考によせて 竹本幹夫
前口上 岡室美奈子

Ⅰ 創造者たちの証言
唐十郎が語る紅テント 唐十郎(聴き手:堀切直人)
演出家の役割  蜷川幸雄(聴き手:扇田昭彦)
「言葉への戦術」をめぐって 別役実(聴き手:岡室美奈子)
運動としての演劇 佐藤信(聴き手:デイヴィッド・グッドマン)
そして幕は閉じた 横尾忠則

Ⅱ 記憶と継承
コーヒーハウス・クロニクルズ エレン・スチュワート、オージー・ロドリゲス、藤藪香織、二ノ宮祥子(司会:岡室美奈子)
黎明期の寺山修司 安藤紘平、九條今日子、萩原朔美
現在から見た六〇年代演劇 岡田利規、平田オリザ、宮沢章夫(司会:松井憲太郎)

Ⅲ 批評者たちの証言
六〇年代演劇の軌跡と影響 扇田昭彦
アングラ演劇とはなんだったのか? 大笹吉雄
六〇年代演劇の歴史的位置と現在 菅孝行
アングラの「亡霊」 佐伯隆幸

Ⅳ 六〇年代演劇を再考する
アングラの行方 デイヴィッド・グッドマン
驚異の書物 梅山いつき
あとがき 梅山いつき

 

3月の新刊:『サミュエル・ベケット!』

2012年 3月 13日

beckett_a5_cover_e69c80e7b582ol岡室美奈子・川島健・長島確編

サミュエル・ベケット!——これからの批評

A5判上製376頁/定価3800円+税
ISBN978-4-89176—897-3  C0098  3月15日頃発売!


ゴドーは待たれていなかった !?


新進気鋭の執筆陣が、メディア論、イメージ論、
演劇論など、さまざまなアプローチによって、
「不条理劇作家」ではない、新たなベケット像に肉薄する試み。



目次

巻頭言 竹本幹夫
はじめに 岡室美奈子

Ⅰ 「ゴドー」のいま
結びのパラドクス——『ゴドーを待ちながら』における執筆の軌跡をめぐって 西村和泉
歓待の失敗——『ゴドーを待ちながら』と他者の迎え入れ 垣口由香

Ⅱ 耳をすます——メディア
ひび割れた声、開かれた瞳——『クラップの最後のテープ』における裂開と合一のイメージ 藤原曜
ロンドンのアイルランド人——ベケット『なつかしの曲』/パンジェ『クランクハンドル』をめぐって 川島健
見える身体のゆくえ——『わたしじゃない』における「聴き手」の不在を考える 宮脇永吏

Ⅲ 想像/創造せよ——散文
『死せる想像力よ想像せよ』——球形、アンドロギュヌス的イメージの表象をめぐる考察 景英淑
「同伴するために」——『伴侶』におけるイメージの創造と境界の感覚 菊池慶子

IV 反復のはてに——後期演劇1
起源なき痕跡としての身体——『あしおと』における指標性 久米宗隆
終わりなき流離——『なに どこ』における構造の不確定性について 片岡昇

Ⅴ 幽霊たち——後期演劇2
演劇の〈今(maintenant)〉を転倒させること——サミュエル・ベケット『モノローグ一片』における〈捉まえる手(la main tenante)〉 木内久美子
霊媒ベケット——蓄音機としての『オハイオ即興劇』と『ユリシーズ』 岡室美奈子

資料紹介
あとがき

 

3月の新刊:『祝祭としての文学』

2012年 3月 7日

e7a59de7a5ade381a8e38197e381a6_cover佐々木滋子

祝祭としての文学——マラルメと第三共和制

A5判上製375頁/定価=5000円+税
ISBN 978-4-89176-890-4 C0098 3月8日ごろ発売


来るべき演劇 来るべき祝祭

難解といわれる後期マラルメのテクストを綿密に読み解きながら、
詩作を通してマラルメが目指した絶対的な〈書物〉が、
資本主義・間接民主主義とともに出現した大衆社会=新共和国のなかで
どのような可能性を見ていたのかを明らかにする。

〈文学は〉は存在する、ただそれだけが。

《おそらく、トンネルを通過しているのだ——時代という、長い最後の、
トンネルを[……]〈大衆〉が姿を表さないからだ、欠けているからだ——すべてが。
[……]過去が終わったのに、未来が遅れている[……]》

 

2月の新刊:『きびしい冬』

2012年 2月 22日

rqefbc8fe3818de381b3e38197e38184e586ac_coverレーモン・クノー・コレクション4

きびしい冬

鈴木雅生訳
4/6判上製168頁/定価1800円+税
ISBN978-4-89176-864-5  C0397 2月25日頃発売!


アネット、わたしの生命

悲劇的な事故によって妻を亡くし、心に空虚を抱えながら
やもめ暮らしするルアモー。第一次世界大戦期の
重苦しい空気が立ちこめるル・アーヴルで、
さまざまな出会いを経て、ある少女と出会う……。
作家の既存のイメージを覆す叙情的で詩的な作品。

日本ウリポ史上、最大の新シリーズ、第五回配本!

 

メルラーナ街の混沌たる(!?)イベント

2012年 2月 7日

昨年12月の刊行以来、その混沌たるエクリチュールで
読者をカオスに誘い込み、大きな話題となっている
C. E. ガッダ『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』刊行記念イベントが、
いよいよ今週の日曜日、12日に迫って参りました!

カルヴィーノやエーコをはじめ、イタリア文学の読み巧者、
和田忠彦さん(東京外国語大学副学長)と、
本書復刊の生みの親、卓抜な書評家にして読書芸人家元の
豊崎由美さんによる、初のセッションです!
オリオン書房/立川ノルテ店まで、ふるって足をお運びください!
すでに読み終えてくださった方には再発見が、
いまだ読んでらっしゃらない方には購買欲が!

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『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』(水声社)発売記念
和田忠彦さん×豊崎由美さん トークイベント

2.12 ORIONSHOBO-NORTE EVENT

『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』の発売を記念して、
本書の解説を担当されたイタリア文学者の和田忠彦さんと、
発売の強い契機を作られた書評家の豊崎由美さんをお招きして、
トークイベントを開催いたします。

◆開催概要◆

日 時 ◎ 2012年2月12日(日)16:00〜(開場15:30)

会 場 ◎ オリオン書房ノルテ店 パークアベニュー3F
JR立川駅北口徒歩3分/多摩都市モノレール立川北駅徒歩1分

入場料
◎ 500円

参加方法等の詳細は、オリオン書房のHP(→)、
もしくは以下の電話番号までお問い合わせください。
TEL. 042-522-1231(AM10:00〜PM9:00)

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merulanaカルロ・エミーリオ・ガッダ/千種堅訳

メルラーナ街の混沌たる殺人事件

四六判上製416頁/3500円+税
ISBN978-4-89176-859-1  C0097 絶賛発売中!
解説:和田忠彦
装幀:宗利淳一+田中奈緒子


ジョイス、プルースト、カフカに比肩する、
イタリア・ポストモダン小説の金字塔。

書評家・豊崎由美さんが偏愛し、
「復刊熱望
のツイートで大反響!
40年ぶりによみがえる奇跡の《改訳決定版》
旧版よりぐっと読みやすくなって、ついに刊行。


ムッソリーニ政権下のローマ。
成金街の宝石盗難事件—殺人事件。
奮闘する敏腕警部。
すったもんだに迷走する大捜査線。
混乱。
脱線。
紛糾。
そして、真犯人は……?


めくるめくドタバタ捜査劇の行方やいかに !?
これぞ《フィクションの楽しみ》をご堪能あれ!