水声通信*第31号

2009年 9月 19日

e6b0b4e5a3b0e9809ae4bfa131e585a5e7a8bf『水声通信』第31号

A5判並製224頁/定価=2000円+税/装幀=宗利淳一
ISBN978-4-89176-751-8 C0090  9月25日発売!

特集=アナイス・ニン
「アナイス・ニン/ヘンリー・ミラー書簡」(柴田元幸+矢口裕子訳)
「アナイス・ニンへの11通の手紙」(A・アルトー)
「アナイス 私たちみんなの母」(K・ミレット)
アナイス・ニン「無時間の浪費」「危険な香水」「錬金術」ほか、アナイスのすべてがここに!

*下の目次はクリックで拡大します。

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10月の新刊予告『おしゃべり/子供部屋』

2009年 9月 14日

kodomoルイ=ルネ・デ・フォレ

おしゃべり/子供部屋

清水徹 訳

四六判上製328ページ/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-742-6 10月上旬発売!
装幀:中島かほる


饒舌と沈黙のあいだ


《話す》という欲求に憑かれた男の物語(「おしゃべり」)、
口をつぐんだ少年をめぐる奇妙なゲーム(「子供部屋」)。
ことばの《在/不在》を問う《沈黙の作家》の珠玉の名作を、
オリジナルな形で収録。

かつて書かれたもっとも奇怪でもっとも衝撃的な作品の一つ
——ジョルジュ・バタイユ

 

9月の新刊『人工の冬』『倦怠の華』

2009年 9月 10日

e4babae5b7a5e381aee586acアナイス・ニン/矢口裕子訳

『人工の冬』

【パリ版オリジナル】
四六判上製328頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-735-8  9月17日頃発売!




異端の愛こそ美しい。




バイセクシュアルな三角関係を濃密に描く「ジューナ」
父と娘のインセストを赤裸々に描く「リリス」
告白する女たちと精神分析医の物語「声」


アメリカで発禁となっていた先駆的な性愛小説三篇が
原形のまま70年ぶりに復活。










e580a6e680a0e381aee88fafピエール・ロチ/遠藤文彦訳


『倦怠の華』

四六判上製288頁 定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-741-9  9月17日頃発売!






滑稽で奇抜な話の花束




19世紀から20世紀にかけて
フランス海軍士官として世界中を巡航した
異色作家ロチが変幻自在な対話形式で繰り広げる,
奇妙きてれつな回想/夢/紀行/小話の数々。
ユニークな長文解説を付した本邦初訳作品。

 

書評ア・ラ・カルト

2009年 9月 7日

tokonikkei8月29日の書店イベントも大盛況に終わった、
都甲幸治さんの『偽アメリカ文学の誕生』
先の産経新聞に続き、こんどは日本経済新聞(09年09月06日付)の
読書面でも、著者の紹介とともに大きく取り上げられました。
師である柴田元幸さんや村上春樹さんの仕事から大きな影響を受けた、
という都甲さんにとって、アメリカ文学は、
なぜ「偽」でなければならなかったのか——。
くわしくは、ぜひ本書を手にとってご覧ください!


kaidan_cover-2そろそろ朝夕の冷え込みが厳しくなってきましたが、
これからますます熱くなりそうなのが《怪談》という古くて新しい表現です。
谷口基さんの『怪談異譚——怨念の近代』は、江戸期から敗戦後にいたる
《近代》という空間のなかで民衆の《怨念》を代弁し、
それによって隆盛をきわめてきた《怪談》を、
戦争を媒介に新しく読みかえる、骨太な長篇書き下ろし評論。
先週の 読売新聞(09年08年30日付)で紹介されたのに続き、
現在発売中の『ダ・ヴィンチ』誌10月号では、
怪談やミステリーをめぐる精力的なお仕事で知られる東雅夫さんが
「怪談アカデミズムの大波、いよいよ到来か?」というテーマで、
大きく取り上げてくださっています。ぜひご覧ください。


france_modern_art書評紙・図書新聞には、弊社刊行物が相次いで掲載されました。
三原弟平著『ベンヤミンと精神分析』については山本尤氏が(2009年8月29日号)、
A・バディウ著『サルコジとは誰か?』については政治学者の吉田徹氏が(09月05日号)、
そして現在発売中の09月12日号では吉川一義・岑村傑編『フランス現代作家と絵画』が、
画家で批評家の松浦寿夫さんによって紹介されています。

評者媒体のみなさま、ありがとうございます!

吉川一義・岑村傑編
『フランス現代作家と絵画』
A5判上製336頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-708-2  絶賛発売中!


これからも水声社ならではのユニークな書籍をリリースして参りますので、
読者・書店のみなさま、どうかますますのご注目とご声援を!

 

9月の新刊『展示の政治学』

2009年 8月 28日

tennji004川口幸也 編

展示の政治学

A5判上製400頁/定価4800円+税
ISBN978-4-89176-737-2 C0070  9月11日発売



《見せる》という共同幻想


博物館、美術館、博覧会、あるいは日常生活のなかで、
《見せること》と《見ること》は、どのような意味をまとうのか?
ジャンルや研究領域を越えて、多彩な視座から
《展示》という擬制を解体し、その再考を促す出色の論集。

【執筆者】
川口幸也、荻野昌弘、宮下規久朗、木下直之、松宮秀治、
矢口祐人、溝上智恵子、源河葉子、関 直子、鷲田めるろ、
塚田美紀、豊田由貴夫、松山利夫、竹沢尚一郎

 

水声通信*第30号

2009年 8月 20日

『水声通信』第30号

A5判並製256頁/定価=2000円+税/装幀=宗利淳一
ISBN978-4-89176-666-5 C0090  絶賛発売中!




suisei30特集=ジョルジュ・バタイユ
「メルロ=ポンティの『ヒューマニズムとテロル』について」(合田正人訳)
「快および遊びの両義性(講演)」(古永真一訳)
「ジョルジュ・バタイユとの対話」M・シャプサル(西谷修訳)
「ジョルジュ・バタイユとの五分間(インタビュー)」聞き手=D・アルバン(古永真一訳)
「バタイユ——雷、詩、あるいは侵犯」A・ジュフロワ(岡部杏子訳)
「ジョルジュ・バタイユの二元論的唯物論」D・オリエ(門間広明訳)


「悦ばしきバタイユ」谷口亜沙子
「経済批判——ジョルジュ・バタイユのばあい」高桑和巳
「二月六日事件とバタイユ」濱野耕一郎
「テロルとテロル——バタイユによるメルロ=ポンティ」合田正人
「共謀性をめぐる試論——カミュとバタイユ」丸山真幸
「現代美術的バタイユの使用説明書」荻野厚志
「バタイユにとってシュルレアリスムとは何か」M・リチャードソン(長谷川晶子・鈴木雅雄訳)
「プレイヤッド版『小説と物語』編集余話」J・F・ルエット


バタイユ研究の現状をめぐって  神田浩一
ジョルジュ・バタイユ書誌 神田浩一編
ジョルジュ・バタイユ略年譜 神田浩一編


[連載]
宮下志朗、湯沢英彦、高橋透、桑田光平、本田康典、中村邦生





[次号予告]


『水声通信』第31号

A5判並製224頁/定価=2000円+税/装幀=宗利淳一
ISBN978-4-89176-751-8 C0090  9月中旬発売予定


特集=アナイス・ニン
「アナイス・ニン/ヘンリー・ミラー書簡」(柴田元幸+矢口裕子訳)
「アナイス・ニンへの11通の手紙」(A・アルトー)
アナイス・ニン初期短篇集  ほか、乞うご期待!

 

2009年度版 図書目録

2009年 8月 19日

mokuroku09弊社の本年度版の図書目録が完成しました。
2009年8月刊行分までを網羅しています。
ご希望の方にもお頒けしておりますので、
切手100円分を同封のうえ、封書でお申し込みください。





『図書目録 No.20:1981—2009』

A5判並製94頁(索引つき)
デザイン:宗利淳一

 

著者インタビュー掲載

2009年 8月 17日

弊社刊『偽アメリカ文学の誕生』が各誌紙で話題の都甲幸治さん。
8月16日付の産經新聞ではインタビューが掲載されました。
「アメリカをあこがれの対象として見るのではなく、
日本と並列にとらえて面白い作品を紹介したかった」と、
本書の魅力が端的に紹介されていますので、ぜひご一読ください。
ウェブ版で全文を読むことができます。こちら→

また、本書の刊行を記念して、
今月末の8月29日に予定されているジュンク堂新宿店でのトークセッション、
「 “偽アメリカ文学” ってなんだ!? 」(都甲幸治さん × 和田忠彦さん × 柴田元幸さん)は、
おかげをもちまして満員御礼となりました。ありがとうございました。
当日の模様はこのブログでもご紹介させていただきます。お楽しみに!(編集部:na)

 

書評『偽アメリカ文学の誕生』『彼我等位』

2009年 8月 4日

niseamerica_cover1都甲幸治

『偽アメリカ文学の誕生』

四六判上製360頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-726-6 C0098 絶賛発売中!






『読売新聞』09年08月01日付朝刊・読書面(本よみうり堂→
評者:小野正嗣氏(作家)

偽アメリカ文学者(?)にふさわしい著者の語り口は最高だ。
こむずかしい用語など一切なし。〔……〕 でも著者は
作品に疼く「痛み」に感応せずにはいられない。
そのときテクストの裂け目から思いも寄らぬ「アメリカ文学」が姿を現す。
この遭遇の体験は紛れもなく「本物」である。





higatoi大石雅彦

『彼我等位——ロシア・アヴァンギャルド/日本・モダニズム』

四六判上製324頁/定価=3500円+税
ISBN978-4-89176-722-8 C0090 絶賛発売中!






図書新聞』09年08月08日号
評者:高山 宏氏(国際日本学)

日露「彼我」の等位感覚を持ちながらロシア前衛文学に
詳しい人間が周囲みわたすに大石雅彦しかいない。
〔……〕甚だしいメタ虚構的実験と黙示録的神秘主義の併存並立
(それを別名マニエリスムと呼ぶのだが)で読者を魅了する
百年前のロシアの前衛に再び目を向けさせる最高のガイドだ。

 

トークイベントのお知らせ

2009年 7月 31日

niseamerica_cover1最新のアメリカ文学をめぐる翻訳やエッセイで、
いまもっとも注目を集めている都甲幸治さん。
彼の第1単行本『偽アメリカ文学の誕生』(弊社)刊行を記念して、
豪華メンバーによるトークセッションを開催いたします。その名も、

“偽アメリカ文学”ってなんだ!?

この夏の掉尾を飾るブッキッシュな夕べ、ふるってご参加ください!






◎ 都甲幸治さん × 和田忠彦さん

◎ スペシャルゲスト:柴田元幸さん

2009年8月29日(土) 18:30 開場/19:00 開演 満員御礼!
ジュンク堂新宿店8階カフェ 定員40名
入場料 1000円(1ドリンク付)
くわしくはこちらをクリック→



[講師プロフィール]

◎ 都甲幸治(とこう・こうじ)
1969年、福岡県生まれ。早稲田大学准教授、翻訳家。専攻はアメリカ文学・
文化。主な訳書に、ファンテ『塵に訊け!』、ブコウスキー『勝手に生きろ!』、
DBCピエール『ヴァーノン・ゴッド・リトル』ほか多数。現在、『新潮』誌に
「生き延びるためのアメリカ文学」を好評連載中。

◎ 和田忠彦(わだ・ただひこ)
1952年、長野県生まれ。東京外語大学副学長、翻訳家。
専攻はイタリア近現代文学、文化芸術論。著書に、『ヴェネツィア 水の夢』、
『声、意味ではなく』、『ファシズム、そして』(弊社刊)。訳書に、
カルヴィーノ『むずかしい愛』、『魔法の庭』、デ・アミーチス『クオーレ』、
『ウンベルト・エーコの文体練習』など多数がある。

◎ 柴田元幸(しばた・もとゆき)
1954年、東京都生まれ。東京大学教授、翻訳家、エッセイスト。
専攻はアメリカ文学、翻訳論。主な著書に、『生半可な学者』、
『アメリカ文学のレッスン』、『代表質問 16のインタビュー』など。
訳書に、オースター『幽霊たち』、ロンドン『火を熾す』、
サリンジャー『ナイン・ストーリーズ』など多数がある。


都甲幸治

『偽アメリカ文学の誕生』

四六判上製360頁/定価=2800円+税
ISBN978-4-89176-726-6 C0098   絶賛発売中!

 

書評『この時代の遺産』『ナチズム』

2009年 7月 27日

isanエルンスト・ブロッホ/池田浩士訳

『この時代の遺産』

A5判上製688頁/定価=7000円+税
ISBN978-4-89176-684-9 C0010 好評発売中!






『図書新聞』09年080月1日付(第2928号)
→高橋順一氏(早稲田大学教授・思想史)


なぜ左翼はナチスの《神話革命》に敗北したのか?

ブロッホはベンヤミンの思い出を語った文章で次のように言っている。
「私たちに共通していた細目への感覚、ささいなもの、見過ごされたものを
観察するさいに副次的なささいなものの持つ、しばしば見過ごされた
意味に対する感覚……」。
本書〔『この時代の遺産』〕は、ブロッホのメシア的革命のモティーフが、
そうしたトリヴィアルな時代の残余と接触する瞬間に発する
閃光の集成といえるかもしれない。
〔……〕
訳者である池田が本書に賭けた並々ならぬ思いが伝わってくる。



〔姉妹書〕
nazismエルンスト・ブロッホ/池田浩士・藤原辰史・本庄史明訳

『ナチズム——地獄と神々の黄昏』

A5判上製424頁/4,500円+税
ISBN 978-4-89176-685-6 C0010 好評発売中!






ナチズム・ファシズムはいかにして批判可能なのか?
「もはや意識されていないもの」と「まだ意識されていないもの」を
キーワードに、ヒトラー政権下の日常を同時代の現場から批判し、
瞞着者たちの暴力と野蛮をあばきだした稀有な《思想的実戦》。
名著『この時代の遺産』に続く、1930年代論集、本邦初訳。

 

8月の新刊『怪談異譚』

2009年 7月 24日

kaidan_cover-2谷口 基

怪談異譚——怨念の近代

四六判上製260頁/定価2800円+税
ISBN978-4-89176-740-2 C0095 8月7日頃配本予定


怨みはらさでおくべきか





江戸時代より語り継がれてきた《怪談》は、日本の国民国家形成の過程で
どのように変容し、時代の《闇》を描き出してきたのか。
円朝や漱石から新発掘の文学作品にいたるまで、さまざまな資料を博捜し、
《怨念》に現実突破の契機をみる異色の書き下ろし評論。

 

「シアタープロダクツの本棚」開催中

2009年 7月 24日

いま、青山ブックセンター六本木店で、ファッションブランド
「シアタープロダクツ」が独自のコンセプトで本棚を展開中です。
弊社刊『メイエルホリド 演劇の革命』もチョイスされていますので、
近郊へお立ち寄りの際には、ぜひ足をお運びください。
会場のようすはこちら→


meyel4エドワード・ブローン/浦雅春・伊藤愉訳

『メイエルホリド 演劇の革命』

A5判上製456頁/定価5000円+税
ISBN978-4-89176-700-6  C0074 絶賛発売中!

 

書評『ギリシア劇と能の再生』

2009年 7月 22日

girisia佐藤亨・中條忍・廣木一人・伊達直之・村田真一・堀真理子・外岡尚美 著

『ギリシア劇と能の再生』

A5版上製295頁/定価4000円+税
ISBN978-4-89176-721-1 C0074 絶讃発売中!

→山形治江氏(図書新聞、09年7月25日号)

本書の論考は七編。そのすべてがきわめて質が高く一読の価値がある」

 

読売新聞サンヤツ

2009年 7月 15日

yomiuri_07152009年07月15日付 読売新聞、朝刊1面
(画像をクリックすると拡大します)

 

書評『サルコジとは誰か?』(『AERA』)

2009年 7月 13日

sarkozy_aera1都内では本日発売の『AERA アエラ』 (7/20号)の
「今週の3冊」欄で、『サルコジとは誰か?』
ピックアップされています。500字ほどの無署名記事ですが、
本書のコンセプトを手際よくまとめていただいてますので、
ぜひご覧ください。デモや暴動など、個人の権利にこだわる
フランスでは、原書が3万部のベストセラーといいます。
「愚か者」ばかりが汲々として権力を握る日本でも、
もっと読者を獲得してくれないものか、と(個人的には)願っています。(編集部 naovalis)

本書で一貫して描かれることは、「愚か者」を国家元首にしてしまう
「資本主義」の猛威についてだ。著者は圧倒的な「貧富」の「壁」を
崩す可能性を模索し、提案する。「移民問題」も「経済格差」も
他人事ではない。フランス本国ではベストセラーになったという本書から
我々は何を学ぶべきだろうか。


ちなみに、著者の アラン・バディウについては、以下のリンク先で原書刊行後の
動画を観ることができます(邦訳つき)。おもしろいですよ!
http://www.dailymotion.com/video/x3vjw6_alain-badiou-sub_politics


アラン・バディウ著/榊原達哉訳

『サルコジとは誰か?——移民国家フランスの臨界』

四六判上製224頁/定価=2200円+税 絶賛発売中!
ISBN978-4-89176-703-7 C0030

 

書評『サルコジとは誰か?』(『週刊文春』)

2009年 7月 9日

フランスの構造改悪路線を推し進め、就任2年後の現在もなお同国に混沌と幻滅を
放ち続けるニコラ・サルコジ大統領。この国家元首に対して徹底批判によって応じたのが、
現代思想を代表する哲学者アラン・バディウによる
『サルコジとは誰か?——移民国家フランスの臨界』
です。

sarkozy2フランス国内では大きな話題となったベストセラー書ですが、
この美麗なジャケットの邦訳もおかげさまでスマッシュヒット中。
『週刊文春』(7/16号)には、簡にして要を得た、
きわめて明晰な書評が掲載されました。評者は気鋭の批評家、
廣瀬純氏(龍谷大学教員)。日本の現実ともけっして無縁ではない、
この大統領の今後を注視するうえでも、本書は必読です。
ぜひ全国の書店/ネット書店で手にとってみてください。
(編集部:naovalis)

いったい何がサルコジに権力を与え、彼の行動を支えているのか——
これが本書を貫く問いだ。/〔……〕グローバル資本への隷属を
「改革」の名のもとに推進し、過去との「断絶」を強調する——
これはまた、日本で我々が小泉純一郎とともに経験したことではなかったか。
本書は「小泉とは誰だったか」をより広い視野で再考するのにも役立つ一冊だ。


アラン・バディウ著/榊原達哉訳

『サルコジとは誰か?——移民国家フランスの臨界』

四六判上製224頁/定価=2200円+税 絶賛発売中!
ISBN978-4-89176-703-7 C0030

 

7月の新刊『未完の小島信夫』『よその美学』

2009年 7月 3日

mikan_kojima中村邦生+千石英世

未完の小島信夫

四六判296頁/定価=2500円+税
ISBN978-4-89176-736-5 C0095 7月11日頃発売
装幀=宗利淳一





小島文学は、いつも新しい。

なぜ、いまなお私たちは小島信夫に魅了されるのか?
作家と評論家が縦横に語りつくす等身大の魅力とその実像。

小島信夫との発掘対談も併録!





yoso淺沼圭司

〈よそ〉の美学——亡命としての晩年と芸術家のくわだて

A5判上製304頁/定価=4000円+税
ISBN978-4-89176-732-7 C0010 7月9日頃発売!
装幀=近藤一弥





《生と死という、あい矛盾し拮抗するものの共存の故に》、
近代的な芸術に対する《ある種の否定性》として対峙する《晩年様式》。
アドルノとサイードを参照しつつ、藤原定家における〈よそ〉の美学、
そして、ショスタコーヴィチ、グレン・グールド、マノエル・ド・オリヴェイラ等における
《亡命》と《晩年》の意味を探求する。

《砕け散り、打ち捨てられた破片として……》

 

7月の新刊『石が叫ぶだろう』『創造と情報』

2009年 7月 3日

stone1シゲオ・シマダ著 池田年穂 訳

石が叫ぶだろう——アメリカに渡った日本人牧師の自伝

四六判上製336頁/定価=3500円+税
ISBN978-4-89176-739-6  C0023 7月中旬発売予定


日本プロテスタント宣教150周年
神とともに生きる



戦前の日本でキリスト者として生きる苦難。
牧師となり、渡米後の日系人強制収容所での生活。
父への授洗、ワシントン州での布教活動……。
息子として、夫として、親として、そしてキリスト者としての思いをいきいきと語る自伝。

《神の子になるのに遅すぎることは決してない。》






information1道躰章弘

創造と情報——現代形而上学叙説

A5判上製488頁/定価=6000円+税
ISBN978-4-89176-738-9 C0010  7月中旬発売予定


「一者」の形而上学から「結合」の形而上学へ


アリストテレスからデカルト、スピノザ、カント、ベルクソン、ハイデガーまで


「創造」を抑圧してきたギリシャ哲学的形而上学史を、実証科学・基礎生物学にもとづく
客観的情報と、斬新なヘブライ思想解釈によって塗り替える、進化系存在論の試み。

 

水声通信*第29号

2009年 7月 1日

『水声通信』第29号

A5判並製224頁/定価=2000円+税
ISBN978-4-89176-665-8 C0090  絶賛発売中!


postsoul

特集=ポスト・ソウルの黒人文化

木内徹「ポスト・ソウル美学」
トレイ・エリス「新たな黒人の美学」
バートラム・D・アッシュ「ポスト・ソウル美学を理論化する」
西本あづさ「定義に反逆する反美学」
森あおい「テリー・マクミランの『ママ』と「ソウル」の継承」
石田依子「アフリカ系アメリカ文学における『悲劇の混血児』」
山本伸「ポスト・ソウルとスパイク・リー」
中地幸「ポスト・ソウル世代と奴隷制」
三石庸子「大衆文化の中の二人の『レイス・マン』」
堀邦維「プレ・ソウル、ポスト・ソウル」
座談会——ポスト・ソウル美学をめぐって

[連載]
宮下志朗、湯沢英彦、高橋透、桑田光平、本田康典、中村邦生

白川昌生「美術と市場と地域のはざまで」
本田康典「『カラー・パープル』の題名を読む」

[小特集=アルフレッド・ジャリ]
合田陽祐「いかにして無意識を作動させるか?」
ジュリアン・シュー「アルフレッド・ジャリによる『作品』」

装幀=宗利淳一