エルンスト・ブロッホ『この時代の遺産』、『ナチズム』


いま、この日常の現実を撃て!――ドイツの思想家、エルンスト・ブロッホによる1920年代論の白眉『この時代の遺産』、およびヒトラー政権との思想的格闘『ナチズム――地獄と神々の黄昏』を2冊同時にお届けいたします。いずれもいまなおアクチュアリティのある傑作論集です。2008年12月上旬配本。

朝日新聞(08年12/11付書評欄)、読売新聞(09年1/13付書評欄)、週刊読書人(2/27付)他、各紙誌で話題に。


『この時代の遺産』(池田浩士訳)

なぜファシズムが勝利するのか? サラリーマン文化、表現主義、シュルレアリスム、オカルト、ヴァーグナー、ニーチェ、ブレヒト、ベンヤミン、そして映画……。“黄金の1920年代”に民衆を陶酔させたサブカルチャーをモンタージュし、ナチス政権前夜の危機の瞬間=空洞をとらえた《思想的実験》。訳文を全面的に再検討し、大幅に註を加えた決定版。
定価7000円+税 ISBN978-4-89176-684-9



『ナチズム:地獄と神々の黄昏』(池田浩士+藤原辰史+本庄史明訳)

正面の敵、ナチス。――ナチズム・ファシズムはいかにして批判可能なのか?「もはや意識されていないもの」と「まだ意識されていないもの」をキーワードに、ヒトラー政権下の日常を同時代の現場から検証し、瞞着者たちの暴力と野蛮をあばきだした稀有な《思想的実践》。名著『この時代の遺産』につづくブロッホの1930年代論集、本邦初訳。
定価4500円+税 ISBN978-4-89176-685-6