「中村真一郎の会」 |
第5回総会は、2010年4月24日(土)に、明治大学、リバティ・タワー15F1156番教室で、午後3時20分から開催されました。おかげさまで、今年で発足5年目を迎えることになりましたが、今期も丸谷才一先生に会長をつとめていただくことになり、最初にご挨拶がありました。最近、朝日新聞紙上で「ゼロ年代の50冊」の一冊として、中村真一郎の最晩年の著書「木村兼葭堂のサロン」が選ばれたことにふれられ、現在も今後も評価されるであろう、中村作品のもつ大きな文化的意義について述べられました。常任幹事長清水徹先生の会計報告、予算案が示され、会員の方々(出席者51名)の承認を得ました。 3時20分から記念講演が行われました。前半の講演は粟津則雄先生「『蠣崎波響の生涯』をめぐって」。小説とは異なる大作の評伝の魅力を語っていただきました。後半は、十五年ほど前にフジテレビのドキュメンタリー番組「やっぱり人間がおもしろい」で放映されたビデオを上映。熱海と東京での家族や知人たちとの交流、仕事場での姿など、なつかしい日常生活の希少な映像を見ることができました。 5時半より、同リバティ・タワー23F「サロン紫紺」にて恒例の懇親会が開催されました。 出席者は41名。常任幹事の菅野昭正先生の司会で進行。池内輝雄先生、塩川治子さんほか会員の方々のスピーチをいただき、中村作品にほれ込んだ新会員の方々も飛び入りで話をされ、和やかに歓談が続きました。今後も中村真一郎の文学世界が若い世代に浸透していくことを心から願ってやみません。 |